Mac用の仮想オーディオケーブル

仮想オーディオケーブルを使うと、Macのアプリ間で物理的なケーブルなしに音声を送れます。サウンドボードの出力をOBS、Discord、Zoom、録音ソフトに送るには欠かせません。

Macの仮想オーディオケーブルとは?

仮想オーディオケーブルとは、macOS上に仮想オーディオデバイスを作るソフトウェアです。あるアプリが仮想デバイスに音声を出力し、別のアプリがそれをマイクのように読み取ります。Macにおすすめの無料の仮想オーディオケーブルはLitLinkで、マイクのパススルーを内蔵し、複数出力装置を自動で作成します。これにより、カスタムサウンドボードアプリの音声を、物理的なハードウェアなしで配信ソフト、ボイスチャット、録音ソフトに送れます。

macOSには仮想オーディオケーブルが標準で入っていません。その穴を埋めるのがサードパーティのドライバーです。主な選択肢は、LitLink(無料、自動設定)、BlackHole(無料、任意の寄付あり、ソースコード公開、手動設定)、Rogue AmoebaのLoopback(99米ドル、商用)です。どれも仮想オーディオデバイスを作り、そのデバイスはシステム設定や各アプリのオーディオデバイス一覧に表示されます。LitLinkは私たちが作っているので、このページでは各開発元が公開している情報だけを使っています。他社についての情報は2026年11月5日に確認したものです。

LitLink — おすすめの無料仮想オーディオケーブル

LitLinkは、BlackHoleで必要な手動設定をなくしたMac用の無料の仮想オーディオドライバーです。複数出力装置を自動で作成し、マイクのパススルーを内蔵しているので、声とサウンドボードの音声が一緒にDiscord、OBS、Zoomに届きます。Audio MIDI設定での操作も必要ありません。

おすすめ:LitLinkは、マイクのパススルーを内蔵し、複数出力装置を自動で作成する無料の仮想オーディオドライバーです。Audio MIDI設定を手動で操作する必要はありません。

BlackHoleで音を送りながら自分でも聞くには、BlackHoleのガイドに沿って、Audio MIDI設定を開き、複数出力装置を作り、ドリフト補正をオンにしてデバイスを選び、それをサウンドの出力に設定します。また、BlackHoleのインストーラーはMacの再起動を求めます。LitLinkなら、System Audio Passthroughをオンにするだけで、これらの手順を代わりに行います。

LitLinkにはマイクのパススルーもあり、実際のマイクの音声とサウンドボードの音声を混ぜて、1つの入力として受け取り側のアプリに送ります。BlackHoleで声とサウンドボードを1つの入力からまとめてDiscordに送るには、Audio MIDI設定で機器セットを自分で作る必要があります。LitLinkのマイクのパススルーなら、スイッチ1つで済みます。

LitLink、BlackHole、Loopbackの違いは?

LitLinkは無料で、設定も自動です。スイッチ1つで複数出力装置ができ、マイクのパススルーで声とシステム音声を一緒に送れます。BlackHoleも無料のオープンソースですが、Audio MIDI設定で自分でつなぐ必要があります。Loopbackは99米ドルで、複数の音源を組み合わせた複雑なルーティングをビジュアルな画面で組めます。
LitLink
無料、自動設定
BlackHole
無料、オープンソース、手動設定
Loopback
99米ドル、ビジュアルな画面
アプリごとのルーティング
LitLink ProまたはLoopback

出典:BlackHoleのREADME、BlackHoleの複数出力装置ガイド、BlackHoleのダウンロード、Loopback、Loopbackの価格、Farragoの価格。

LitLinkは複数出力装置を自動で作成し、マイクのパススルーを内蔵しています。スイッチ1つの設定で、BlackHoleとAudio MIDI設定を使った手動の手順を完全に置き換え、ヘッドフォンと仮想ケーブルの両方に同時に音声を送ります。すべてを自分で設定したい人にとって、BlackHoleは今でも非常に安定した選択肢です。

Loopbackでは、ドラッグ&ドロップの画面で、特定のアプリの出力を特定の仮想デバイスに送れます。個々のアプリの音声(システム全体ではなく、サウンドボードだけ)を取り込み、マイクと組み合わせ、最大64チャンネルのデバイスを作れます。LitLink Proも個々のアプリを8つの独立したトラックに送れて、さらにEQ、リミッター、録音を備えています。料金は29米ドルの買い切り、または月額3.99米ドルです。

サウンドボードにはどの仮想オーディオケーブルを使うべき?

Macでサウンドボードを使う人におすすめの仮想オーディオケーブルはLitLinkです。無料で、設定は自動、マイクのパススルーも内蔵しているので、いちばん手軽です。手動で設定したい人には、BlackHoleがしっかりした代わりの選択肢になります。Loopback(99米ドル)は、アプリごとに音声を分けたい場合、多くの音源を1つのデバイスにまとめたい場合、最大64チャンネルが必要な場合に向いています。

LitPadsのユーザーは、LitLinkを通じてOBS、Discord、Zoomなどのアプリに音声を送ります。LitPads Pro(¥5,000。App Storeでは日本円で表示されます)とLitLink(無料)を合わせても、合計¥5,000です。Farrago(55米ドル)とLoopback(99米ドル)は公式バンドルで合わせて123米ドルです。

Macでの音声ルーティング (英語)のガイドでは、両方の方法を詳しく説明し、サンプルレートの不一致やドリフト補正といったよくある問題の解決方法も紹介しています。

Macで仮想オーディオケーブルをテストするには?

仮想オーディオケーブルをテストするには、サウンドボードの音声をケーブルに送り(LitLinkならSystem Audio Passthroughをオンにします)、受け取り側のアプリ(OBS、Discord、Zoom)を開いて、入力デバイスに仮想オーディオケーブルを選び、サウンドを鳴らします。サウンドボードのパッドが鳴ったときに、受け取り側のアプリのオーディオメーターが動けば成功です。
  • LitLinkでSystem Audio Passthroughをオンにする 複数出力装置を自動で作成して選択します
  • 受け取り側のアプリで入力にLitLink Audio Bridgeを選ぶ OBS、Discord、Zoom
  • LitPadsでパッドを鳴らす オーディオメーターが反応するか確認します

BlackHoleを使う場合は、システムの出力を複数出力装置に設定し、入力にBlackHole 2chを選びます。音声が届かないときは、Audio MIDI設定で複数出力装置のマスタークロックを、実際のヘッドフォンやスピーカーに設定してください。

Discordの音声設定画面には、音声レベルをリアルタイムで表示する入力レベルメーターがあります。LitPadsでパッドを鳴らし、メーターが反応するか確認しましょう。OBSでは、音声入力キャプチャのソースごとに、ミキサーパネルに音声レベルが表示されます。Zoomでは、設定の「オーディオ」でマイクのテストができます。

よくある問題は、Discordのノイズ抑制がサウンドボードの音声を除去してしまう(オフにしてください)、OBSに仮想デバイスが表示されない(音声入力キャプチャとして追加してください)、そして手動で組んだBlackHoleの構成でAudio MIDI設定の複数出力装置のマスタークロックが正しくないために音が出ない、といったものです。

仮想オーディオケーブルで遅延は増えますか?

ふだんの使い方で気づくほどの遅延はありません。LitLinkでは、System Audio Passthroughによる遅延は感じられないほどで、マイクのパススルーとアプリごとのルーティングではわずかな遅延が生じますが、LitLinkはそれを短く抑えていて、通話や配信で問題になる範囲を十分下回ります。正確な数値が必要なら、LitLinkアプリの「Export Diagnostics」で測定した遅延を確認できます。

BlackHoleとLoopbackについては、各開発元のドキュメントをご覧ください。

Mac用サウンドボードソフトのガイドでは、サウンドボードアプリごとの再生とルーティングの違いを比較しています。

DJをするMarcel Iseli
Marcel Iseli

インディー開発者 · DJ · プロデューサー

LinkedIn

Marcel Iseliは、DJとして、また音楽プロデューサーとして20年以上ターンテーブルとスタジオに向き合ってきたインディー開発者です。ヒップホップ文化に根ざし、ドラムマシンやサンプラー、ヴィンテージのオーディオ機材を集めています。LitPadsはそのこだわりから生まれました。長年ハードウェアでサンプルを鳴らしてきた経験から、ずっと欲しかったソフトウェア版を自分で作ったのです。