Macのサウンドボードソフトと呼べるのはどんなもの?
「サウンドボードソフト」という言葉は、さまざまなアプリを指します。そのうちプロ向けのものがカスタムサウンドボードアプリです。自分の音声ファイルを中心に作られ、それを加工、整理し、本番中に鳴らすためのツールを備えたソフトウェアです。
Macで実際に問題になるのはシンプルなことです。ゲーム、OBS、スライドショーが前面にあってもサウンドを鳴らせるか。MIDIコントローラーやStream Deckで使えるか。そして音をDiscord、OBS、Zoomにどう届けるか。以下のセクションで、アプリごとにこれらに答えます。
Macで使えるサウンドボードソフトは?
LitPadsは私たちが作っているアプリなので、このページでは各開発元が公開している情報だけを使っています。他社についての情報は2026年11月5日に確認したものです。他社の価格は米国での価格です。
| 機能 | LitPads | Farrago | Soundplant | Podcast Soundboard | Soundboard Studio |
|---|---|---|---|---|---|
| Macでの動作 | ネイティブアプリ、macOS 14以降 | ネイティブアプリ、macOS 14以降 | ネイティブアプリ、macOS 10.14以降 | ネイティブアプリ、macOS 12以降 | Apple silicon搭載MacでiPadアプリとして動作 |
| 価格 | 無料版あり、Proは¥5,000(買い切り) | 55米ドル(買い切り、トライアルあり) | 非商用は無料、有料ライセンスは買い切り | 14.99米ドル(買い切り) | 無料版あり、Proは週額6.99米ドル、年額59.99米ドル、または159.99米ドル(買い切り) |
| ほかのアプリが前面でも使えるホットキー | あり(Pro) | なし、タイルのショートカットはFarragoが前面のときに使用可 | あり(有料版) | あり | ストアの説明に記載なし |
| MIDIコントローラー | あり、MIDIラーンとベロシティ(Pro) | あり、MIDIラーン | あり(有料版) | あり | ストアの説明に記載なし |
| サウンドごとのEQとピッチ | あり(Pro) | なし | あり、キーごと | ストアの説明に記載なし | ストアの説明に記載なし |
| Discord、OBS、Zoomへの音声送信 | 無料のLitLinkドライバー(別途ダウンロード) | 別のドライバーが必要(Loopback、99米ドルなど) | ドキュメントにドライバーの記載なし | 別のドライバーが必要(ストアの説明ではLoopbackを推奨) | ストアの説明に記載なし |
出典:Farragoのマニュアル、Farragoの価格、SoundplantのFAQ、Mac App StoreのPodcast Soundboard、App StoreのSoundboard Studio。「ストアの説明に記載なし」は、開発元が触れていないという意味で、機能が存在する可能性はあります。
LitPadsは、Mac、iPad、iPhoneで動くAppleのユニバーサルアプリです。Mac版にはグローバルホットキー(Pro)があり、LitPadsの設定でオンにするだけで、macOSの追加の許可は必要なく、ほかのアプリが前面にあっても動作します。さらに、Finderからのドラッグ&ドロップ、キーボード操作、フローティングウインドウからパッドを鳴らせるQuick Panel(Pro)、右クリックメニューも備えています。
Soundboard StudioはiPhoneとiPadで動き、Apple silicon搭載MacではiPadアプリとして動作します。ボード、色、画像、フェード、トリムがあります。App Storeの説明には、パッドごとのEQ、ピッチシフト、MIDI対応の記載はありません。GOで進めるキューリストの代わりに、次のトラックの自動再生と、Proではトラックオートメーションがあります。
FarragoはMac専用です。タイルをグリッドまたはリストで再生し、タイルごとに選んだ出力デバイスで鳴らします。ほかのアプリに音を送るには、Loopback、BlackHole、LitLinkといった仮想ドライバーが必要です。MIDI、Stream Deck、OSCでの操作に対応していて、マニュアルにはタイルごとのEQやピッチの記載はありません。
Soundplantはキーボードのキーにサウンドを割り当て、EQやピッチなどのエフェクトをキーごとに使えます。グローバルホットキーとMIDIは有料ライセンスの機能です。Podcast Soundboardの説明には、MIDIデバイスへの対応、キーボードでのトリガー、ダッキング操作が記載されています。
Macのサウンドボードアプリで音質はどう違いますか?
LitPadsは幅広い音声形式に対応しています。MP3、WAV、AIFF、M4A、FLAC、AAC、CAFです。ファイルは「ファイル」App(iCloud Drive、Dropbox、Google Driveを含む)、Finderからのドラッグ&ドロップ、内蔵のマイク録音から読み込めます。
LitPadsは、パッドを押したときではなく、ボードを開いたときにそのボードのサウンドを読み込みます。レイヤーモードでは、1つのパッドで同じサウンドを最大4つまで重ねて鳴らせます。指ドラムを高速で叩くミュージシャンにとって重要なポイントです。
Macのサウンドボードソフトで音声のルーティングはどうしますか?
おすすめ:LitLinkは、マイクのパススルーを内蔵し、複数出力装置を自動で作成する無料の仮想オーディオドライバーです。Audio MIDI設定を手動で操作する必要はありません。
いちばん簡単なのはLitLinkを使う方法です。LitLinkはMac用の無料の仮想オーディオドライバーで、複数出力装置を自動で作成し、マイクのパススルーを内蔵しています。スイッチ1つで、サウンドボードと自分のマイクの音を、音声入力を受け付けるあらゆるアプリに届けられます。かつてはSoundflowerがこの役割を担っていましたが、開発者は非推奨としており、2014年以降リリースがなく、Apple silicon搭載Macにも対応していません。
BlackHoleで音を送りながら自分でも聞くには、Audio MIDI設定で複数出力装置を手作業で作る必要があり、BlackHoleのガイドではこれを5つのステップで説明しています。自動で設定できるBlackHoleの代わりのツールなら、この手順は必要ありません。
Farragoの音声をほかのアプリに送るために、Rogue AmoebaはLoopback(99米ドル)を販売していて、FarragoとLoopbackは公式バンドルで合わせて123米ドルです。LitPads(¥5,000)と無料のLitLinkドライバーなら合計¥5,000です。
機能が最も充実したMacのサウンドボードソフトは?
Macにおすすめのサウンドボードで、機能の違いをすべて紹介しています。要点をまとめると、LitPads ProにはパッドごとのEQ、ピッチシフト、時間指定で進むキューリストがあり、これらはFarragoのマニュアルにもSoundboard Studioのストアの説明にも記載がありません。それでも各アプリには独自の機能があり、たとえばFarragoにはOSC操作、Soundboard Studioにはトラックオートメーションがあります。
キューリストは、手動、自動、時間指定でサウンドを決まった順番に再生するので、演劇、礼拝、進行の決まったライブイベントに向いています。LitPadsはパッド型サウンドボードとキューリストを、手頃な価格の1つのアプリにまとめています。
Macで使える無料のサウンドボードソフトはありますか?
LitPads Freeなら、6ボードで120パッド、すべての再生モード、バックグラウンド再生を無料で使えます。
無料版には、パッドごとのEQ、ピッチシフト、MIDI対応、キューリスト、グローバルホットキー、オーディオダッキングは含まれません。これらの機能は¥5,000のProアップグレードで使えるようになります。買い切りで、サブスクリプションも広告もなく、アカウントも不要です。
Farragoには無料版がなく、無料トライアルだけです。トライアルでは、起動ごとに20回再生すると音声がわざと劣化します。Soundboard Studioは無料でダウンロードでき、Proなしでは4ボードと24トラックまでに制限されています。
Marcel Iseliは、DJとして、また音楽プロデューサーとして20年以上ターンテーブルとスタジオに向き合ってきたインディー開発者です。ヒップホップ文化に根ざし、ドラムマシンやサンプラー、ヴィンテージのオーディオ機材を集めています。LitPadsはそのこだわりから生まれました。長年ハードウェアでサンプルを鳴らしてきた経験から、ずっと欲しかったソフトウェア版を自分で作ったのです。