カスタムサウンドボードアプリとは?
ミュージシャンはドラムのワンショット、ボーカルサンプル、楽器のループを読み込みます。配信者はアラート、トランジション、視聴者とのやり取りに使う効果音を読み込みます。舞台の音響スタッフは、シーンの音楽、環境音、キューシートに合わせた効果音を読み込みます。DJはライブ用のワンショットサンプルやボーカルドロップを読み込みます。
共通しているのは、思いどおりに操作できることです。カスタムサウンドボードアプリなら、どのサウンドを読み込むか、どう整理するか、本番でどう鳴らすかをすべて自分で決められます。
プロ向けのカスタムサウンドボードに必要な機能は?
LitPadsでは、すべてのパッドに個別の音量、EQ、ピッチがあります。ほかのパッドに影響を与えずに、1つのサウンドだけを明るく、温かく、またはこもりを抑えた音にできます。EQを調整している間は、サウンドの周波数がカーブの後ろでリアルタイムに動くので、勘に頼らず、何を変えているかを目で確かめられます。
ピッチシフトは上下24半音(それぞれ2オクターブ)まで、2つのモードで使えます。スタンダードモードでは、ピッチとスピードが独立しています。スピードを変えずにピッチだけを変えたり、ピッチを変えずにスピードを半分から2倍まで変えたりできます。テープモードでは両方が一緒に変わり、レコードやテープレコーダーの回転を遅くしたり速くしたりしたときの効果を再現します。
パッドごとの2つの独立した設定で、さまざまな本番の場面に対応できます。トリガーは、パッドが指にどう反応するかを決めます。ワンショットはタップするたびに新しく再生し、すばやく2回目をタップすると、クリックノイズなしで最初から再生し直すか、新しいサウンドを重ねて鳴らします。トグルはタップするたびに再生と停止を切り替えます。ホールドはパッドを押している間だけ再生し、指を離すと止まります。再生は、時間の経過に沿った動きを決めます。最後まで再生は最初から最後まで1回再生し、ループは止めるまで繰り返し、再開は前回止めたところから続けます。どのトリガーもどの再生とも組み合わせられるので、トグルとループで環境音を流し続けたり、ホールドと再開で指を離したところから曲を続けたりできます。
カスタムサウンドボードアプリを使っているのはどんな人?
ミュージシャンとビートメイカー
LitPadsは、往年のハードウェアサンプラーから直接ヒントを得ています。パッドグリッド、強く叩くほど大きく鳴るMIDIパッド、すばやい連打でもきれいに重なる音が、ドラムマシンをフィンガードラムで叩く感覚を再現します。パッドごとのEQとピッチシフトで、アプリを離れずにサンプルを正しいキーに合わせられます。
配信者とコンテンツクリエイター
配信者は、ライブ配信中にアラート、リアクション、効果音を流すためにサウンドボードを使います。LitPadsはMacでグローバルホットキーに対応しており、どのアプリからでもパッドを鳴らせるので、ゲーム中にウインドウを切り替えずに効果音を出せます。OBSやDiscordに音声を送るときは、LitPadsとLitLinkを組み合わせます。LitLinkはMac用の無料の仮想オーディオドライバーで、複数出力装置を自動で作成します。
舞台とライブイベント
LitPadsは、パッド式のサウンドボードとキューリストを1つの手頃なアプリにまとめています。キューリストは、あらかじめ組んだ音声キューの流れを整理し、3つの進行モードを備えています。手動(オペレーターがGOを押す)、自動進行(今のキューが終わると次のキューが鳴る)、時間指定(設定した待ち時間のあとに次のキューが鳴る)です。1つのキューで、既存のパッドや単独の音声ファイルから複数のサウンドを同時に鳴らせます。キューノートを使えば、「拍手が収まるまで待つ」といった指示を本番画面に直接表示できます。
DJ
DJは、ボーカルドロップ、エアホーン、サイレン、トランジション効果をパッドに読み込み、ライブ中に鳴らします。ここで欠かせないのがホールドのトリガーモードです。パッドを押している間だけ鳴り、指を離した瞬間に止まるので、効果音のタイミングを正確にコントロールできます。オーディオダッキング(Pro)は、レイヤーの再生モードのボードでダッキングトリガーに設定したパッドが鳴ると、再生中のほかのパッドの音量を自動で下げるので、ボーカルドロップがミックスの上にはっきりと乗ります。
カスタムサウンドボードとミーム系サウンドボードの違いは?
- 自分の音声ファイルを読み込める
- パッドごとのEQとピッチシフト
- MIDIコントローラーに対応
- ライブショー用のキューリスト
- トリガーモードと再生モード+リトリガー
- Macでグローバルホットキー
- コミュニティのサウンドライブラリ
- 複数の再生モードとキー割り当て
- サウンドごとのEQとピッチ:ドキュメントに記載なし
- MIDIへのネイティブ対応なし
- キューリスト:ドキュメントに記載なし
- ボイスチェンジャー付き
Voicemodは、リアルタイムのボイスチェンジャーと、80万以上のコミュニティサウンドと複数の再生モードを備えたサウンドボードを組み合わせ、独自の仮想マイクで声とサウンドの両方をDiscordやゲームに送ります。Myinstantsは、すぐに鳴らせる効果音ボタンを集めた無料のWebサイトです。どちらもドキュメントにはサウンドごとのEQやサウンドのピッチ調整の記載がなく、MIDIへのネイティブ対応もなく、キューリストの記載もありません。
LitPadsのようなカスタムサウンドボードアプリは、すでに音声ファイルを持っていて、その鳴らし方や加工を細かくコントロールしたい人向けです。この違いは、Mac用サウンドボードソフトを探している人にとって重要です。サウンドボードの検索結果にはミーム系のツールが多く、カスタムサウンドボードは、より小さく専門的な層のためのものです。両方を試してみるなら、無料の効果音ボタン(オンラインサウンドボード)がおすすめです。ブラウザでそのままミーム音声を再生でき、自分の音声ファイルと組み合わせたボードも作れます。本格的なカスタムサウンドボードへの第一歩です。
Mac用のカスタムサウンドボードアプリを選ぶポイントは?
- グローバルホットキー ウインドウを切り替えずに、どのアプリからでもサウンドを鳴らせる
- MIDIコントローラーに対応 USBとBluetooth、ベロシティ感度付き
- パッドごとのパラメトリックEQ スペクトラムアナライザーを見ながら、サウンドを1つずつ調整
- ピッチシフト スタンダードまたはテープモードで、サンプルをキーに合わせる
- トリガーモードと再生モード ワンショット、トグル、ホールドと、最後まで再生、ループ、再開、リトリガーの設定
- iCloud同期 Mac、iPad、iPhoneで同じボードを使える
- キューリスト 構成の決まったショー向けに、あらかじめ組んだキューの流れ
Mac特有の機能で何より重要なのはグローバルホットキーです。これがないと、サウンドを鳴らすためにサウンドボードのウインドウを前面に置き続けなければならず、ゲームや配信の最中には使いにくくなります。LitPads Proでは、設定でグローバルホットキーをオンにするだけで、macOSの許可は必要ありません。最大30個のパッドに、CtrlまたはCtrl+Shiftと、文字キー、数字キー、ファンクションキーのいずれかを組み合わせたショートカットを設定できます。ゲームや配信の画面を前面にしたまま、どのアプリからでもサウンドを鳴らせます。
ミュージシャンにとっては、MIDIコントローラーへの対応も同じくらい重要です。LitPadsは、USBやBluetoothのMIDIコントローラーを接続するとすぐに見つけます。MIDIラーンならボタン1回でノートをパッドに割り当てられ、ベロシティ感度により叩く強さに応じてパッドの音量が変わります。
パッド以外にも、良いMac用サウンドボードは配信やショーに必要なことをカバーするべきです。LitPads Proでは、すべてのパッドを同じくらいの音量にそろえるラウドネス統一、ボイスクリップを音楽の上にはっきり乗せるオーディオダッキング、9種類のVoice FX、動画パッド、キューリストが加わり、MacではさらにOBSのシーン操作とStream Deckのボタンも使えます。
LitPadsはほかのカスタムサウンドボードアプリと比べてどう?
Rogue AmoebaのFarragoも、55米ドルのMac用サウンドボードです。MIDI、OSC、Stream Deckでの操作とListモードを備え、ドラッグ&ドロップの手軽さを重視していますが、パッドごとのEQとピッチシフトはありません。FarragoはiPadやiPhoneでは動きません。
LitPadsはMac、iPad、iPhoneでネイティブに動き、1回の購入で3つすべてのProが使えるようになります。無料版には、20パッドのボードが6つ、すべてのトリガーモードと再生モード、リトリガー、ファイルの読み込み、録音、バックグラウンド再生、サウンド検索が含まれます。Proでは、ボード数無制限、パッド数無制限、すべてのオーディオ処理機能が、サブスクリプションなしの¥5,000の買い切りで使えるようになります。
LitPads Proは、Soundboard Studioの主な再生機能をカバーしたうえで、Soundboard Studioの説明には書かれていないパッドごとのEQ、ピッチシフト、MIDI、キューリスト、自動のオーディオダッキングを備えています。
カスタムサウンドボードで使える音声形式は?
読み込みプレビューの画面では、読み込む前にファイルを1つずつ再生して選べます。Apple MusicのDRM保護されたトラックは、エラーを出さずにスキップされます。サウンドはデバイスに保存され、元の音質のまま再生されます。Proなら、自分のiCloudを通してほかのAppleデバイスと同期できます。
カスタムサウンドボードはOBSやDiscordで使えますか?
LitLinkはスイッチ1つでルーティングを設定します。Audio MIDI設定も、手作業の配線も不要です。無料で、Appleの公証を受けています。
iPhoneとiPadでは、LitPadsはスピーカー、ヘッドホン、接続したオーディオインターフェースから再生します。ライブショー、授業、別のデバイスで録音するポッドキャストなら、これで十分です。
カスタムサウンドボード:よくある質問
自分だけのサウンドボードはどうやって作りますか?
LitPadsでは、パッドグリッドに自分のサウンドを追加してサウンドボードを作ります。パッドをタップし、音声ファイルを読み込むかマイクで録音して、名前、色、再生モードを設定します。必要なだけパッドを作り、iPhone、iPad、Macでタップ、キーボード、MIDIから鳴らせます。
サウンドボードに自分の音を追加するには?
LitPadsでパッドをタップし、音源を選びます。「ファイル」アプリやiCloud Driveから読み込む、Proで内蔵のサウンドライブラリから選ぶ、内蔵マイクでその場で録音する、のいずれかです。対応形式はMP3、WAV、AIFF、M4A、FLAC、AAC、CAFです。そのあと、パッドごとにサウンドをトリムしたり調整したりできます。
無料でカスタムサウンドボードを使うには?
LitPadsは無料でダウンロードでき、すぐにカスタムサウンドボードを作れます。20パッドのボードが6つ、ファイルの読み込み、録音、バックグラウンド再生に対応し、広告もアカウントもありません。Proでは、ボード数無制限、パッドごとのEQとピッチ、MIDI、ホットキー、iCloud同期が¥5,000の買い切りで加わります。
Marcel Iseliは、DJとして、また音楽プロデューサーとして20年以上ターンテーブルとスタジオに向き合ってきたインディー開発者です。ヒップホップ文化に根ざし、ドラムマシンやサンプラー、ヴィンテージのオーディオ機材を集めています。LitPadsはそのこだわりから生まれました。長年ハードウェアでサンプルを鳴らしてきた経験から、ずっと欲しかったソフトウェア版を自分で作ったのです。